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Keio University
Mindfulness & Stress Research Center
Mindfulness
Column
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日々の気づき
日々気づいたこと、体験したことを自由な形でお寄せいただくページです。
書くことも読むことも、マインドフルに楽しんでいただけますと幸いです。


〔204〕
瞑想会に参加した今日、チケットの抽選に外れるという不可抗力な出来事があり、かなりがっかりしておりました。しかし、瞑想をして、「そんなこともあるさ」という気持ちになれたように思いました。 瞑想を通して「そんなこともあるさ」と思えたとのこと。言葉のニュアンスから、がっかりした気持ちをうまく手放されたのではないかと感じました。 マインドフルネスでは、不快な感覚への向き合い方を「手放す」と表現することがあります。これは、「握りしめていたものが、広げた手のひらからやがて飛び立っていく」ようなイメージです。 不可抗力な出来事に対して「なんでなんで」と考え続けたり、その思考を無理に追い出そうとして、かえってそのことばかり考えてしまう──。もしそうした状態が起きていれば、それは「手放す」と逆の対応かもしれません。 今この瞬間の感覚にしっかり気づき、たとえそれが不快なものであっても、優しい好奇心をもって観察してみる。そのプロセスを通して、真の納得感や冷静な判断が生まれてくるのだと思います。 素敵な体験をシェアしてくださり、ありがとうございました。
4 日前


〔203〕
インストラクターの先生から「初めてやるというつもりで丁寧に」とのコメントをいただきやってみたら「今、この瞬間は自分にとって初めてなんだな」という感覚を持つことができて、新鮮に感じました。 インストラクターの言葉に心を開いて受け入れ、実際に試してみる姿勢そのものが、まさにマインドフルな在り方だなと嬉しく思いました。「この瞬間は自分にとって初めて」という気づき、本当にその通りですね。それを忘れずにいれば、日々の出来事を一つひとつ新鮮に慈しむことができそうです。 私たちは普段、あらゆることを「知っているもの」として概念的に処理して過ごしがちです。空腹や疲れといった体の感覚だけ振り返ってみても、「知っているつもり」で捉えていることがほとんどかもしれません。「この感覚は初めてかも。どんな感覚を空腹と感じているのだろう? 今朝の空腹とはどう違うのだろう?」と丁寧に観察してみると、そこにも新しい発見があるかもしれません。 「この瞬間は自分にとって初めて」と折に触れて唱えながら、日常を新たなまなざしで味わっていきたいですね。貴重な気づきをシェアしてくださり、あり
11月20日


〔202〕
8回のマインドフルネス療法を終え、自律的に生活の中に瞑想をスタートさせる段階に入りました。 でも、宿題として行っていたものが段々回数が減り、いつの間にかサボる日が増えました。 マインドフルネスを集中して行っていた時は、心が落ち着いて仕事も愉しくできていたのに、ここ数日は焦りやイライラ、不安という気持ちにのまれ仕事が辛く感じられています。 これは瞑想をサボってしまったからなのか?それともものごとの捉え方から来るものなのか?もう一度、瞑想の習慣化ができれば答えはでるのかなぁ?と期待をこめつつ再開したいと思います。 プログラムが終わり、瞑想時間がすっかり減ってしまったようですね。ご安心ください。みんなが通る道です。 そんなときは、ちょっと逆説的ですが、瞑想できない自分をとことん味わってみるとよいかもしれません。できない自分を責める気持ち、瞑想する時間がないと焦る気持ち、面倒臭いという億劫感、それをとことん感じてみるのです。それはどんな感じでしょうか。身体のどこでそれを感じているでしょうか。ずっと同じでしょうか、瞬間瞬間変化しているようでしょうか。
11月13日


〔201〕
最近体のこわばりや息が浅くなっていると感じることが多かったので、本日の瞑想会はすべての心配事から一度離れてみる良い時間となりました。 瞑想の途中で集中力が切れてしまって瞑想を続けることが苦しいと感じてしまいましたが、そのような場合はどうしたらよいのでしょうか。瞑想は中断し...
11月6日


〔200〕
普段ならばSNSを見たりと膨大な情報に無意味に溺れる時間なのですが、スマホを手放し目を瞑って視覚情報までもを遮り、ただ自分の身体の呼吸や酸素の巡りを感じる、とても貴重であり心が洗練される時間でした。毎日に取り入れることで心も頭もすっきりすると思ったので、是非明日から挑戦しよ...
10月30日


〔199〕
インストラクションのときの先生方の発話は、「実況中継」なんだ、というのを初めて知って驚きました。 ちょうど自分自身の集中が離れたときに「注意のさまよいに気がついた時には…」という声が聞こえると、なんだか見透かされているようで悔しいような気持になることもあったのですが(そう...
10月23日


〔198〕
マインドフルネスの後、忙しかった一日を終え、食事をした後にふと、「ああ、疲れた」と独り言が出ました。 それで、マットに横になりボディスキャン瞑想をガイダンスに合わせて行いました。 注意を移動させると、何も感じないところもあれば、待ってましたとばかりに痛みや違和感を訴える...
10月16日


〔197〕
薬を内服していても根本的に解決しない問題が多々ある中、どうしたら辛い状況に対処できるかを探し求めていました。 マインドフルネスはそうした無力な自分に「1本の杖」として現れました。「この有難い杖をどう使いこなしていけるか」が今後の課題です。ホコリだらけで放ったらかしにならな...
10月9日


〔196〕
初めて参加しました。線維筋痛症のため少し怖かったのですが体に集中すると痛いところだらけで笑ってしまいました。これをいい方向に行かせたら少しは痛みから解放されるのかなぁ?と思いました。 線維筋痛症の方が怖さを感じながらも参加してくださったことに敬意を表します。...
10月2日


〔195〕
今日は暑かったためか、途中からかなり眠くなりました。何度か気を失いそうになり、自分は休息を必要としてるのだなと思いました。 きっとお疲れだったんでしょうね。そのことに気づく時間になったようでよかったです。もっというと「自分は休息を必要としているのだなと思った」というところが...
9月25日


〔194〕
始める前はかなり寒さを感じていたのですが、初めて数分で体がぽかぽかしてきたので驚きました。合唱を昔していた経験があり、普段から腹式呼吸ができていると思っていたのですが、呼吸に意識を向けると首元を空気が通過している感覚に注意が向き空気量が原因なのかな、と考察もできました。 ...
9月18日


〔193〕
久しぶりに参加しました。瞑想を始めると、肩と首がとても凝っていたことに気づきました。 逆に、普段の生活の中で、マインドフルに自分の身体や考えに意識を向けることがなかなかできず、習慣化することが難しいとも感じました。 久々に参加された折に感想をお寄せくださり、ありがとうござ...
9月11日
アンカー 1
スタッフの気づき
マインドフルネスでは、「今、ここ」にあるものをあるがままに認め、注意を向け続ける方法を学びます。その実践者でもある研究班スタッフが、自身の“思考”や“気分”を観察し、体験とともに綴ったコラムをご紹介します。


にぎやか
〔スタッフの気づき〕 路線バスに乗ると、よく『音と思考の瞑想』をする。 アナウンス、エンジン音、吊革がきしむ音や空調の音など、車内には様々な音が存在する。それらを「音そのもの」として受け入れる。こめかみ辺りに響く高い音、足元から突き上げてくる音、湿り気があって不規則な音、繊...


休息に導く疲れ
〔スタッフの気づき〕 疲れには2種類ある。1つは、凝り固まって身体に蓄積していく疲れ、もう1つは、眠りを誘い、自分自身を休息させてくれる疲れである。どちらも同じ「疲れ」だが、いったい何が違うのだろう。 忙しい日々、目の前のパソコンやスマートフォンの画面などに注意が奪われてい...


「今、瞑想しよう」
〔スタッフの気づき〕 私が初めてマインドフルネス認知療法のプログラムに参加したのは4年前になる。当時私は、瞑想が苦手だった。瞑想中、辛いことを思い出しては苦しくなり、長時間の瞑想は最後までできないこともしばしば。だから、自分でする瞑想はもっぱら3step(3分間)呼吸空間法...


淋しさという感覚に同居するもの
〔スタッフの気づき〕 私には息子が1人いるが、高校生ともなると父親である私とはあまり話もしなくなる。自分の部屋にいる時間も多くなり、顔を合わす時間もグンと減る。休日に家族と出かけることもまずないので、いるのかいないのかわからないこともしばしばだ。...


空
〔スタッフの気づき〕 最寄り駅から我が家に向かう道のりには、なだらかな下り坂がある。疲れた身体を引きずるように歩いて帰る時は、つくづく上りじゃなくてよかったと思う。駅前の雑踏を抜けて、まっすぐに伸びる坂道までくると、広い空が見晴らせる。...


身体
〔スタッフの気づき〕 自転車で川沿いの細い道を走っていた。歩行者がいないので、スピードをあげて気持ちよく走っていたが、所々に車両止めの柵があり、スピードを緩める。ただスピードを緩めながらも、止まることはなく、柵の間を縫うようにするりと走り抜ける。...


カフェでの日光浴
〔スタッフの気づき〕 午前の仕事を終え、午後の仕事へ向かう途中、カフェでランチをとった。パスタをさっと食べ終え、しばし休憩となにをするでもなくスマホをいじっていた時、「ブラインドを閉めましょうか?」と急に声を掛けられた。声の主の接近にも気が付いていなかった私は、バタバタとス...


嫌な感覚を観察してみる
〔スタッフの気づき〕 新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっていたある日の夕刻、電車で帰路についた私は、乗り継ぎ駅で下車し、混み合うホームの階段を下りていた。突然、鈍い音がして何かがかかとに当たった。見ると一本の傘が転がっていて、数段上には初老の男性が立ちつくしている。「あ...


咳が止まらない
〔スタッフの気づき〕 咳が止まらなくなった時期があった。新型コロナウイルスかもしれないと検査を受けたが、結果は陰性。それどころか風邪のような症状は他に何もないのに、ある日突然痰が絡んで咳き込むようになったのだ。痰さえ絡まなければ何ともないが、一度咳き込み始めるとしばらく止ま...


不便さの中にある豊かさ
〔スタッフの気づき〕 私は毎日コーヒーを飲みます。朝起きて眠気覚ましに一杯、職場に着いて仕事を始める前に一杯、昼休みにほっと一息つきながら一杯。飲む時間やシチュエーションによって、気分をリフレッシュさせてくれたり、落ち着かせてくれたりするコーヒーは、大切な相棒のような存在で...


イメージを楽しむ
〔スタッフの気づき〕 オープンキッチンになっているレストランに入った。キッチンは隅々まで磨かれたようにピカピカで清潔感が溢れている。コックは糊の利いた白い調理服を着て、無駄口も利かずに、きびきびと動いている。 しばらくすると、シャッシャッシャッとリズミカルな音が聞こえてくる...


手洗い
〔スタッフの気づき〕 コロナが流行り始めた頃はあんなに一生懸命やっていた手洗いも、徐々に大雑把になってきている。手のひらだけでなく、手の甲、指の間、手首まで意識して洗っていたが、いつの間にかもとの洗い方に戻ってきている。今では手のひら以外の部位はなんとなく形だけやっていると...


瞬間ごとの気づき
〔スタッフの気づき〕 私は自宅のバルコニーでミントを育てています。ミントは春から夏にかけてぐんぐん成長し、茎の先端から新しい葉が毎日出てきます。葉は大きくなると、硬くなって色や香りが落ちてしまうのですが、出てきたばかりの新しい葉は柔らかく、色鮮やかで、香りもよいので、先の部...

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